有鉤骨の鉤骨折

ゴルフクラブやテニスラケット、バットなどを握って何回も振ると、手関節の小指側に腫れと痛みが出る事があります。これは手根骨の一つの有鉤骨という骨の骨折によって起ります。有鉤骨には鉤(こう)と呼ばれる突起があり、この部分が折れます。

この有鉤骨の鉤骨折の問題点は、この骨の解剖学的位置からレントゲン写真で骨折が見えにくいことですが、角度をしっかり決めればわかりますが、レントゲンだけでは見逃されることが多くあり、ほとんどはCT検査で診断されます。

転んで手を付いて骨折することもありますが、ほとんどはバットを長期間、熱心に振り続けた結果、有鉤骨の鉤の部分に疲労骨折をおこすものと一度の衝撃での骨折をおこすものとがあります。

手の掌の小指側を押すと痛みがあり、バットなどを振るとエンド部分が当たり痛みが強くなります。

治療法は?

有鉤骨の鉤の骨折は、手術して骨折片を摘出するのが早期に復帰できます。
中々判断が難しく、見落としがちで、普通に病院に行っても見つかりにくしものなので、病院と現場トレーナーの連携が重要になってくる症例です。

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