冬場の練習でランニングの量が増えると出てくる怪我の一つです。

 シンスプリント(shin splints)とは、ランニングなどにより「ふくらはぎ」内側の中1/3から下1/3にかけて生じる痛みの事を言い(図1)、下腿のランニング障害の最も多い原因の一つです。脛骨疲労性骨膜炎と訳されていますが、わが国でもスポーツ界では一般的にシンスプリントと呼ばれいている事が多いようです。
 年齢は10代から40代、特に16~17歳ぐらいに多く、女性は男性の約1.5倍の発生頻度です。
 原因となるスポーツは、陸上競技、バスケットボール、また冬場や合宿などで練習量が急激に増加した時に発症する事が多いので、この時期特に注意が必要です。
 
 
発生原因
 
 シンスプリントの発生部位である「ふくらはぎ」後内側の脛骨中1/3から下1/3には、ヒラメ筋(つま先立ちする時に収縮する筋肉)の筋腱が付着しておりこの筋腱の張力が原因の一つとされています。その他に、筋肉の機能低下と柔軟性の欠如、走り方の悪さ(過度の母指丘加重)、練習する場所の表面(アスファルトなど)、インソールが破れていることや古くなってクッション性が失われているなども発生の原因とされています。

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